欲しいときにない

部屋は散らかすし最近記憶力も地を這う如くになってきたので、必要だというときにすぐ取り出せないということはしょっちゅうある。なかでもよくあるNo.1が『毛抜き』だ。
私に生えている毛は一本一本がなかなか太く黒々している。頭髪の質はだんだん変わってきたようだが、眉毛のそれはいっこうに衰える様子を見せない。そのため、はぐれ毛※１やはみだし毛※２を毛抜きで処理するのだ。これがなかなか楽しく、ちょこっと顔を覗かせた毛をうまい具合に挟んで引っ張り、ぷすっと抜けたときなんかは爽快である。（※１･･･眉を形成する眉毛群から離れたところに生えた毛　※２･･･眉としてあるべき形からはみ出している毛）
それで、暇なときや考え事をしながら抜き頃の毛を探すのが癖になってしまった。それはいいのだが、いざ抜き頃の毛を発見したときに毛抜きが見つからないとすこぶるストレスが溜まるのだ。抜きたいのに抜けない、このジレンマ。ああ歯がゆい。

要は何が言いたいかっていうと、私は今毛抜きが見つからなくてイライラしていますという話。