誰も知らない

昔から読書感想文とか下手なんですが、あとネット上で感想や批評をひけらかすのはやだなーとは思うんですが、ちょっとあまりの衝撃で眠れなくなってる午前2時なので、ここに吐き出させていただきます。お目汚しですいません。

映画『誰も知らない』

最近、小学生の男の子たちが主人公の作品を見てその演技に白けることが多かったので、どうかしらと思いつつ、でもずっと気になっていた一本だったので、見た。
見終わったあと、すんごいやりきれない気分になった。
本編開始前に、これは実際にあった出来事を元にした作品です、というような表示があり、ウィキペディアでちょちょいと検索してその元になった事件の記事を読んだら、やりきれなさは倍になった。
もやもやするわぁ。あーもやもやする。

筋書きはとってもやるせないのだけれど、役者さんたちはみんなとても素敵だった。良い意味でとてつもなく裏切られた。今まで見たことない演技だった、いや演技じゃなかったというべきか？？ものすごく自然なので驚いた。映画というよりか、ドキュメンタリーに近い。これは監督さんの意図でそうなるように撮ったらしい。まだお芝居というものを知らない子たちを集めて、長い時間一緒に過ごして、カメラの前でも普段のおしゃべりと同じように自然に台詞を言えるようにしたんだって。自然なぶん、余計に真実味が増す。これはすごいわぁ。こんな撮り方もあるんだという感じ。

ところで、主演の柳楽優弥くんを初めて見たとき私は一目惚れするかと思いました。。彼が『誰も知らない』でカンヌ国際映画祭の主演男優賞を受賞したのは14歳のときだから、不覚にも4つも下の中学生にときめいてたのか！何てこったい！今じゃすっかり男くさくなって、ね～え。やだわー。笑